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カテゴリ:軍事・産業遺構( 3 )

コープあおもり 松原店
地域の歴史を今に伝えるミリタリー系生協

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弘前市街から県道127号線を南下すると、富田~中野~松原地区がある。
これらの地区は、今でこそ小・中・高校・大学の各学校が集中しており学都の趣があるが、
戦前は日本陸軍第八師団の各施設があったことでも知られている。

例を挙げると、第三中学校の裏門や、
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同中学校敷地前の「野砲兵第八連隊」跡の石碑、
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バカヤローカーブ途中にある「午砲台跡」の標柱などがそうである。
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そして、かつての軍事施設が意外な形で残っているのが、この「コープあおもり 松原店」である。
記事トップ画像のとおり、正面から見ると普通のスーパーだが、駐車場側を見ると、
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なんとも歴史の重みを感じさせるレンガ造りではないか。

同店の建物は、元々は第八師団騎兵第八連隊の「覆馬場(おおいばば)」として作られたもので、
戦後に一度バス会社の倉庫として使われたのち(1952年、昭和27年~)、1976(昭和51)年より
コープ松原店が入店し、今に至るそうだ。
(参考:コープあおもり 広報「はばたき」2010年5月号
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敷地入口には、「第八会有志」による「騎兵第八聯隊之跡」の標柱が。

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「騎兵第八聯隊創立 明治廿九年十一月五日」と刻まれている。
この標柱の建立は「昭和五十七年十一月五日」とのこと。


駐車場側を壁づたいに眺めると、ここがスーパーであることを忘れそうになる。
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自動車のエンジン音よりも、馬のいななきが聞えてきそうである。

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弘前のミリタリーファンは、この「コープ松原店」で日々の買い物をし、我が子を「みどり保育園(注)」に
入れていたりするのだろうか。
気になるところである。
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(注)陸軍将校の親睦施設として作られた「旧弘前偕行社」に隣接する保育園。
   1980(昭和55)年までは実際の偕行社建物を園舎として使用していた。


アクセス情報
弘前市松原東3丁目2-9
・弘前市中心街から県道127号線を南下
・弘南鉄道大鰐線 千年駅下車 徒歩約15分

電話番号:0172-87-4661
営業時間:9:30~21:00(ただし、当面は20:00閉店)
コープあおもりホームページはこちら


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by hirosaki-alterna | 2011-05-15 17:06 | 軍事・産業遺構
第8師団歩兵31聯隊営門
もう一つの雪中行軍出発地

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1902年(明治35年)1月に発生した八甲田雪中行軍遭難事件。
第8師団歩兵第5聯隊が八甲田山で冬季訓練中に遭難し、210名の参加者のうち199名の死亡者を
出したこの事件は、のちに映画化もされた。

その歩兵第5聯隊とほぼ同時期に八甲田を目指し、無事に生還を果たした雪中行軍・歩兵第31聯隊が
出発したのが、弘前市桔梗野にあるこの場所。
映画「八甲田山」でいえば、高倉健演じる徳島大尉率いる雪中行軍隊の方だ。

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現在は門だけが残り、敷地内は空き地となっている。
私有地につき通常は施錠されて立ち入りは出来ないが、この空き地に刻まれた歴史を知ったら最後、
前を通るたびに思わず敬礼したくなることだろう。


アクセス情報
弘前市桔梗野
・弘南バス桜ヶ丘線 桔梗野バス停から徒歩約2分

注)私有地につき立入禁止


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by hirosaki-alterna | 2009-11-02 16:26 | 軍事・産業遺構
青森県内初の私有変電所跡
役目を終えた赤煉瓦の余生、そして意外な過去

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弘前大学に程近い、富士見町吉井緑地にそれはある。それはそれはひっそりと。


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ご覧のように門扉は堅く閉ざされ、中へ入ることは出来ない。
もう一つの門扉には、「立入禁止」の看板すら掲げられている。


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鬱蒼と茂る木々に隠れるかのように佇む謎めいた廃墟。

謎めいてはいるが、決して「いわく付き」物件というわけではない。

ここは、青森県内初の私有変電所の跡。
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明治後期弘前の銘酒「吉野桜」の醸造元・福島醸造株式会社社長・福島藤助が、
酒蔵で使用するために私財を投じて作ったのだそうだ。

当時、この富士見町を含む土淵川沿いにはこのような赤煉瓦の酒蔵が並んでいたそうで、
そこで使用する電力を岩木川中流域の発電所から弘前市内に引き、ここで変圧していたらしい。

弘前の産業の発展に寄与した先達の気概に、門扉の外から思いを馳せてみよう。


アクセス情報
弘前市富士見町
・弘南鉄道大鰐線弘高下駅から徒歩約7分
・弘前大学教育学部裏手

注)現在は吉井酒造の私有地となっているので、敷地内への立ち入りは不可。


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by hirosaki-alterna | 2009-10-22 00:31 | 軍事・産業遺構